【塾長コラム】医大生という同僚について思うこと

こんにちは、理塾です。
今回の話題の導入として、理塾に通っている高3生の話をします。

今年の高3生の筆頭は、畝傍高校の学年トップです。
中学生の頃から理塾に通い、畝傍高校に進学した彼は、今は京都大(工学部)を目指して頑張っています。

彼を含む全ての理塾の高校生(特に高2生や高3生)は、塾長が作成した「年間学習計画」に沿って学習を進めます
高2生以上の面談では、必ずこの年間学習計画を見ながら、いつの時期に何の科目に取り組むべきかを確認するのです。

例えば、この京都大を目指す畝傍高校生の場合ですと…

【数学】
「青チャート(結構難しいやつ)」を高2の3月までに終了させて、高3の4月からは「大学への数学:1対1対応(相当難しいやつ)」を進める。
そして高3生の9月からは「上級問題精講(市販教材で最難関教材)」を進める。

【物理】
学校で使用している「セミナー(学校配布教材)」を高2の3月までに全範囲を終了させて、高3の4月からは「良問の風(難しいやつ)」を進める。
そして高3生の9月からは「名問の森(市販教材で最難関教材)」を進める。

このように、「京都大を目指すなら、この時期に、この教材に到達していなければならない」という理詰めの進路指導をしています。
塾長が作成した「年間学習計画」に沿って学習している限り、「間に合わない」ということは絶対に無いのです。

そして、この京都大を目指す畝傍高校生は、夏休みにかなり勉強を頑張った結果、例えば物理では「名問の森」を夏休み中に前倒しで終了させることができました
畝傍高校は理科の進度が極めて遅くて、高3の9月10月も高校範囲が終わっておらずに「セミナー」をやっている状態ですが、理塾が主導しているこの生徒は違います。
周囲の畝傍高3生が「セミナー」をまだ続けている中、演習問題の「良問の風」を終わらせ、発展問題の「名問の森」まで終わらせたのです。
本来は9月から取り組む予定だったものが、8月末で終了させてしまうのですから、相当な躍進です。
当然、生徒は「塾長、名問の森まで終了したのですが、次はどのような教材を使って勉強したらいいですか?」と相談してきます

さて、ここで困りました。
多くの場合、「名問の森が完成したら、それはもう十分過去問に取り組めるということだ」と判断されます
しかし、「高3の9月から、京都大の過去問を進める」というのは、「時期としてどうなんだ?」とも感じます
また、塾長も高3生の理科も教えますが、多くは大阪公立大や神戸大クラスの「生物」であり、「物理」は細かい部分は分からず、さすがに「京大の物理」に関しては正確なアドバイスができません。

物理で満点を取っていた医大生の各講師のコメントは次の通り。

各講師ともに即答でした。
全員の意見が一致したので、「しばらくは神戸大の過去問を扱う」という方針に軌道修正しました。

こういう時、塾長は思うのです。
「自分は、とんでもない連中と、一緒に仕事をしているんだなあ」と。

京都大を目指して頑張っている生徒も塾長の誇りですが、それをしっかりサポートできる現在の理塾の講師陣も、誇りというか理塾の宝物だと思うのです。

塾長は、前職では5年ほど全国展開する個別指導塾で教室長やエリア管理職をしていましたが、他塾研究もやっていたので、個別指導塾はたくさん訪問しました。その数は100や200ではありません。もっと知っています。
その結果、個別指導の業界については、あらゆる部分において「業界平均はだいたいこんなもん」と明確に知ることができました

業界に精通している人間というのは強いです。
負けないからです。

なぜ負けないのかというと、「業界平均というのは、だいたいこんなもんだと判っているから、自分はもうちょっと上を行けばよい」と判断して行動できるので、失敗することが少ないからです。
なので、「理塾で提供するサービスが、常に一般的な個別指導を超えているなら、どれだけ他塾が多くても理塾が埋もれることはない」と判断して理塾を運営してきました。かれこれもう12年になります。

業界に詳しくノウハウを持っている人間からすれば、下手にフランチャイズに加盟して看板やノウハウを借りるメリットより、ルールに縛られるデメリットの方が大きいという判断もありました。
「わざわざフランチャイズに加盟しなくても、そもそもノウハウは持っているし、束縛されずに自由に動ける。これって他塾には無い、大きな強みなのではないか?」と考えたのです。
この判断は非常に当たり、周辺他塾がどんなキャンペーンを打ち出してきても即座に柔軟に迎え撃つことができるので、理塾は常に満席の状態が続いています

そして、「業界を詳しく知る人間だからこそ、安定で満足するのではなく、トップを狙おうじゃないか」と考えて、数年かけて今の理塾を作り上げました。
理塾の塾長よりも「個別指導の業界に詳しく」かつ「熱量がある」という人間は、そうそう居ないと思います。
だからこそ、『理塾こそ、個別指導の最先端である』という自負を持っています。

そして、個別指導で最も大事になるのが、現場の講師達です。
しかし、多くの個別指導塾で主力を担うのは「産近甲龍の大学生」です。
残念ながら、個別指導塾の多くは、牛丼屋で働くのと時給は変わらないので、塾講師とはいえ「勉強がものすごくできる」という扱いでは無くなっています
さらに実際には、「関西外大」とか「大阪経済大」とか「天理大」とか、「偏差値50…取って無いよね?」という学生も、どこの個別指導塾でも普通に在籍しています。
多くの個別指導塾では、理塾よりもお月謝が高いことがほとんどですが、教室が最もお金をかけるのは人件費ではなく、広告宣伝費なのです。

個別指導塾の現場はそういう実態なので、「関関同立や大阪公立大の大学生」なら、どこの個別指導塾でも、間違いなくエースです。
ほとんどの個別指導塾では、高学力層を教えるのは「関関同立や大阪公立大の大学生」というエース級であり、平均点が取れない層を教えるのは「産近甲龍の大学生」であり、10点とか20点の低学力層を教えるのは「関西外大や天理大の大学生」なのです(本当はやる気の無い生徒は通塾させてはいけないのですが、売上を重視せざるを得ない学習塾では、うるさい生徒を退塾させられないので、授業や自習でうるさい生徒が大勢います)。
理塾以外の個別指導塾というのは、そういう教室も少なくないのです。

ただ、仮にそのエース級である関関同立や大阪公立大の大学生であっても、上記のような京都大の受験アドバイスは誰一人としてできません
アドバイスを求めても、かすりもしないでしょう。
「京都大の試験対策など、人生で考えたこともない」からです

一方、理塾だと「講師のほぼ全員がアドバイスできる」のです。
「医大生が教えて当たり前」というのは、個別指導塾では「ありえない」状況なのですが、理塾ではそれが当たり前になっている。
このことは本当にありがたいことだと、改めて思うのです。

同じ大学生とはいえ、ここまで学力差があると、その差は歴然。
野球で言えば、同じ野球選手とはいえ、「オールスター級の選手だけで揃えている理塾と、プロの一軍二軍どころか高校球児までもかき集めてチーム編成している他塾」くらいの差があります。
しかも、もともと優秀な頭脳を持つ医大生を、個別指導に詳しい塾長が熱心に育てて、極意を伝えている。
普通の個別指導塾のエース級の講師であっても、理塾の講師としてはかすりもせずに不合格になる、そんな高水準なことをやっているのです。

当たり前のように京都大医学部を目指し、模試判定では「B判定」など取っていたのに惜しくも不合格になり、奈良医大に合格した彼らですが、彼らが突き詰めてきた勉強のレベルには本当に驚かされます
こう書くと極端ですが、畝傍高校の学年トップは京都大の一般学部にギリギリ合格できるレベルであり、残念ながら国立医大に現役合格できるレベルにまでは達しません畝傍高校の学年トップの、その遥か上を行く、雲の上の存在が、理塾で指導にあたる医大生なのです。

しかも、理塾は優秀な医大生に対して、選ぶ立場にあります。
なぜなら、八木地区で圧倒的に高い時給(最も評価が高い講師は時給2,400円)を提示しているのが理塾であり、「医大生の中でも特に優秀な講師」を選抜して採用しています。
周辺他塾の時給は1,300円程度ですから、理塾の雇用条件は、ほぼ倍となる好条件です。
時給として1,000円くらい違うのであれば、優秀な講師から理塾に集まるのは当然であり、理塾の講師が一番優秀であろうということが簡単に推測できます。

自画自賛ですが、ここまでやっている塾は、近隣には絶対にありません。
そんな彼らと一緒に働けていることに感謝しつつ、「理塾で無理なら、(他塾では)たぶん無理やろうな」と心底思うのです。

もちろん、塾長も、適当なことをやっていて、優秀な医大生が偶然集まったわけではありません。
そこには地を這うような努力があります。

理塾の夏期講習の勤務はお盆も休まず60連勤なので過酷ですが、12時間近く授業をして22時に授業が終わって、そこから仕事を片付けた後、23時くらいから「医大生が住んでいそうな単身者用のマンションに講師募集のチラシを撒く」ということを日が変わるまでやっていたりします。
勿論、無茶苦茶しんどいです。寝る時間以外は何かしら理塾のために働いている

しかし、他塾がやっているように求人誌を使ったら、楽はできるが費用がかかります。
名刺サイズの求人情報でも5万円とか10万円とか、必要になってしまう。
それで応募してくるのが産近甲龍の大学生が1名2名だったりするので、果たしてその5万円や10万円は、費用対効果としてはどうなんだと思えてくる。
そして、そんな求人でも二度三度と活用すれば、求人誌に支払ったコストの分だけ、月謝を上げなくてはいけない

理塾の月謝は他塾と比べても随分と安いほうですが、母子家庭で育った我が身としては、それでも各家庭の教育費としてそれなりの金額を頂戴している以上、簡単に月謝を上げたくない
そして何より、ここまでやっているヤツというのは、橿原の学習塾では絶対に他にいない奈良県でもたぶん理塾しかいない
それをやっているのだから、理塾を超える学習塾はないはずだ

そもそも、夏休みにお盆も休まず朝から晩まで毎日授業をしている塾長なんて、理塾以外にはそうないはずだ
しかも、5教科全部教えている塾長なんて、理塾以外にはそうないはずだ
さらに、22時に授業が終わって、そこから日が変わるまで、近隣マンションに求人チラシを配布している塾長なんて、理塾以外には絶対ないはずだ

でも、理塾はそれを「当たり前」だと思ってやっている
「そこまでやって、当たり前」だと思って、日々のあらゆる業務を同じ高さの視点でやっている

この「当たり前のレベルの差」というのは、業務のあらゆる点で大きな違いが生まれるはずだ
そして、そういう環境を整えて維持していくことが、各ご家庭や生徒に報いているということなのだ

しんどい中で、いつも考えるのは、そういった矜持なのです。

そして、そういう姿を見ている医大生達は、80分の授業時間は「ものすごく熱心に」授業をする。
「バイトだから適当なことをしておこう」という手加減はなく、一生懸命な授業をしてくれる。

仕事終わりに一緒に酒を飲み交わしても、話題は常に「理塾をもっと良くしていくためには」「生徒達のためにできることはなんだろう」そんなことばかりです。

「理塾で過ごすのが本当に楽しいんですよ」と言ってくれる。
2回生や3回生から採用された講師は、「もっと早く理塾で働けば良かったと思ってます」と残念がる。
「理塾の生徒は、本当に良い生徒ばかりだ」と彼らは笑う。

でも、本当にそうなんだろうか。
良い生徒がたまたま集まったのではなく、彼ら医大生が真面目に熱心に接する中で、生徒をより良く変えていったのではないだろうか
中には面倒くさがりの生徒だっているのに、こうも毎日勉強するようになったのは、医大生達が楽しそうに頑張る姿を日々見ているからではないだろうか

それならば、塾を含むあらゆる環境で大切なのは、「当たり前のレベルを上げること」と「周囲に影響を与える人間になっていくこと」なのではないだろうか
いつもそう思うのです。

塾長である私も、「働くというのは、こういうことなんだぞ」と医大生達に対して多大な影響を与えていると思いますが、医大生達だって「とんでもない連中と仕事をしているんだな」と塾長である私に感じさせ、日々の業務について改めて振り返るなどの影響を与えてくる
こういった高いレベルの「当たり前」の共有や、互いに良い影響を及ぼし合うというのは、他塾には無い理塾の宝物だと思うのです。

長文になりましたが、我々は、毎日こういうことを考えながら、生徒や保護者と向き合っています
面談の時だけ教室長が出てきて「このコマ数を取ってください」と営業するだけの学習塾とは全然違う塾ですが、最先端を行く我々が「個別指導」を突き詰めたら、こんな感じになりました。

まさに「毎日が真剣勝負」です。毎日、できる限りのことをやっています
だからこそ、胸を張って「理塾で無理なら、たぶん無理です」と言えるのです。

もし「こういう塾に通いたかったんだ」と思われた方がいらっしゃれば、理塾までどうぞ。
我々の覚悟に見合った生徒であれば、一生懸命に育てて、大きな花を咲かせてみせます

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