◇高校化学の勉強法◇

理塾で実践している、高校化学の勉強法を伝授します。
高校化学の勉強法は、次の通りです。

(0)化学という教科の特徴を理解する(はじめに)

教科書と資料集を使っても良いのですが、大学受験に必要なあらゆる情報が網羅された参考書を一冊持っておくと、重宝します。

チャート式化学は、標準的な問題集であるリードαや、発展的な問題集である重要問題集と同じ、数研出版が発行しているので、相性は非常に良いですから、オススメの一冊です。
これから進める部分を予習としてあらかじめ読んでおくのも良いですし、問題集の解説だけではわからないところを詳しく読み込むのも便利です。

高校化学は大きく分けて三つの分野で構成されます。

物質の構造、状態、反応などを学習する、理論化学
無機個体、無機分子、酸化還元などを学習する、無機化学
有機化合物について学習する、有機化学

理論化学は計算力も問われる範囲で、最初に学習する基礎の基礎です。
無機化学はほぼ暗記ですが、後回しにすると点数に繋がらない厄介な範囲です。
有機化学はコツを抑えて理解したうえで、構造など応用を解く範囲です。

目指す学校にもよりますが、化学を受験で使う理系であれば、夏休みまでには『リードα』は終えておくべきです。
偏差値の高い大学を目指すのであれば、高2生の終わりまでに『リードα』は終えておくべきです。

化学は暗記と理解のバランスが半々といった科目で、習得にはそれなりの時間がかかります。
現役生では、十分なレベルに到達しないまま受験を迎える可能性もあるため、早め早めに取り組むようにしましょう。

(1)基本レベルを理解する(産近甲龍レベルの合格を狙う)

産近甲龍レベルであれば、『リードα』で十分です。
掲載されている問題を「同じ出題形式なら確実に合わせられる」という状態まで持っていけば、産近甲龍レベルは問題なく合格できます。

Version 1.0.0

※同じ教科書傍用教材の『センサー』『セミナー』を使っても構いません
※どの教材を使っても基本は固められます

なお、「無機化学」と「有機化学」は、それぞれ独立した単元です。
「理論化学」を終えた後なら、どっちから取り組んでも問題はありません

模試の受験科目で化学が登場するのは高2生の後半からなので、「急に模試の科目になって、勉強不足に気付かされた」とならないように、普段から計画的に進めましょう。

(2)標準レベルを網羅する(関関同立レベルの合格を狙う)

理系として、関関同立レベルや大阪公立大レベル以上を狙う場合ですが、原則として『重要問題集』を活用するのが良いでしょう。
重要問題集は、発展内容を攻めるという意味もありますが、実際には「受験で典型的に出題されるパターンが網羅されている」ということが最大の特徴です。

高校で指定問題集として配布されることも多く、「受験生みんなが使っているから、自分も習得しておけば、差は生まれない」という発想すらできる問題集です。

リードαなどの教科書傍用教材が一通りできるようになってから、取りかかるのがポイントです。
「正直、まだ曖昧だな」と思うなら、『重要問題集』に取り組むのは、まだ早いです。

重要問題集の(A問題)は、すべて取れるようにしましょう
メインの理科科目ではないけれど(メインは物理や生物だけど)、国立二次試験で理科二科目が必要という場合、A問題レベルは解けるようになっていないと厳しいです。

(3)発展レベルに取りかかる(神戸大レベルの合格を狙う)

理系として神戸大以上を目指す場合は、化学のレベルを相当なところまで上げる必要があります。
重要問題集の(B問題)を解き進めるのが良いでしょう。

なお、化学をメインで専攻している薬学系や物質マテリアル系の学生は、(A問題)だけではなく(B問題)も解けるようになりましょう。
「重要問題集に掲載されている問題は、ほぼ解ける」となれば、普通の大学受験なら、化学で苦労することはありません

(4)難問レベルに取りかかる(京大・阪大・国立医大の合格を狙う)

理塾では、京都大や大阪大を受験する高校生もいるため、さらに『化学の新演習』を用意しています。

よく似た教材に『化学の新研究』がありますが、こちらは参考書です。
そして、その問題集の位置づけが『化学の新演習』です。

この両書が、化学の最高峰の教材となります。

サクサク解けるような問題集ではないため、信用のおける京大生や阪大生や国立医学部生に指導を仰ぎながら、じっくり進めていきましょう。

浪人と戦うつもりで、じっくりと時間をかけて、マスターするようにしましょう。

理塾では、「共通テスト化学満点」という医大生講師が指導にあたります。
どこの大学を受験するにしても、わかりやすく効率的に指導してもらえるので、ぜひ理塾を頼ってくださいね。

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