理塾は創立12周年を迎え、大幅リニューアルをしました。
◇親しみやすさを前面に出した外観
12年前は「理塾のイメージカラーは青」としていたのですが、現在は「理塾のイメージカラーは黒」に変更となりました。
外観もそれに合わせて黒色ベースに変更のうえ、親しみやすいキャラクターを並べています。
塾長の同僚である、医大生達を感じて貰えるよう、インパクトを感じて貰えるよう、作りました。
細かい部分ですが、ちゃんと理塾のユニフォームである「理塾パーカー」を着ているんですよ。

芸が細かいのも、理塾らしさの一つです。
◇個別パーテーションを撤去

12年前は、個別指導塾を何百と訪問して調査して研究したうえで、「個別指導塾とは、こういうもんだ」というスタイルで理塾を創立しました。
いわば理塾は「何の看板も知名度も持たないけれども、個別指導塾の中央値」という立ち位置だったのです。
ノウハウを持っているとはいえ、知名度ゼロからのスタートだったので、それはそれは大変でした。
ただ、一度軌道に乗せると「自分の好きにして良い」というのは大きな武器になり、満席が続いています。

しかし、それで満足してはいけません。
どんな業種であっても「これで良い」と思った瞬間から、劣化が始まるからです。
「去年と同じことを今年もしている」というのは、「アップデートできていない」ということであり、学習塾は少子化の影響をモロに受けているので、徐々にですが確実に劣化します(100%⇒94%⇒89%⇒83%…みたいにジリ貧になります)。
そこで、「アップデートして打って出る」ということが必要になり、その結果「うまくいったら150%」「失敗したら50%」みたいな勝負を毎回することになります。
理塾は知名度ゼロから歩みを進めてきたので、常に勝負に打って出て、常に勝負に勝つ(勝たなければ、そこで終了)ということを繰り返してきました。
丁半博打ではなく、理詰めで考えて、改良を加えてきたので大きく見ると常勝不敗ですが、細かい部分では失敗や反省もありますし、そこで得た経験値は大手に引けを取りません。
塾長ひとりでやっていますが、全方位で実に色々な研究をしてきました(全部自分でやるというのは、有能な補佐役がいないということであり、1教室としては成功しているものの、複数教室展開できないのも、原因はそこにあります)。
教務的な部分では、「奈良県の入試を5教科すべての要素で分析する」ということも研究しました。
その結果、「奈良県入試の攻略法が手に取るようにわかり、フジイ模試で満点を取らす」ということが、毎年可能になりました。
『ミスを減らす』という着眼点指導ができるのは、奈良県でも理塾以外にはあまり無いでしょう。

現場的な部分では、「個別指導に集団要素を取り入れる」ということも研究しました。
その結果、「集団の良いところ悪いところ、個別の良いところ悪いところ」を痛感しました。
集団と個別の両方のメリットをどちらも享受できるハイブリッドな塾というのは、奈良県でも理塾以外にはあまり無いでしょう。

試験的な部分では、「奈良県入試の予想倍率を求める関数を構築する」ということも研究しました。
その結果、「志望校の倍率によって、個別に指導方法を調整する」ということが可能になりました。
AIを駆使して独自に予想倍率を求め、それを活かしている塾は、奈良県でも理塾だけでしょう。

これだけでも、「だいぶ、やることやってる」つもりです。
フランチャイズ本部から貰うノウハウを真似ているだけの他塾には、そう簡単に負けません。
ですから、『理塾で無理なら、(他塾なら)たぶん無理』というコピーを作りました。
同時にですが…
経営的な部分では、「個別指導塾の今後のスタイルはどう変化するか」ということも研究していたのです。
今後を占うためには、現状を正確に把握する必要があります。
多くの個別指導塾は、フランチャイズのオーナーが経営しており、本部の指示に従うことで、ノウハウを受け取ります。
彼らの関心のメインは「いかに売上を伸ばしコストを抑えるか」なので、情熱的な人もいますが、自分が儲かればそれで良い人もいます。
ですから、「フランチャイズのオーナーは会社の管理はするが現場のことは判っていない」ことが大半です。
多くの個別指導塾は、社員である教室長はほぼ最低賃金で雇われた中途採用の人材が多く、現場指導ができません。
彼らの仕事のメインは「面談で講習増コマを得ること」だから、売上さえ立ててノルマを達成できればそれで良いのです。
ですから、「教室長は現場のことは管理はするが指導については実は分かっていない」ことが大半です。言われ仕事なので、自分で考えている人も少ない。だから流行っている塾の真似をしたがる。
多くの個別指導塾は、相変わらず、こういう12年前と同じようなことを、ずっとやっています。
彼らとしては、「これこそがノウハウだ」と思っているようですが、時代の変化についていけないもの、消えていくものはノウハウとは呼びません。それは慢心と呼ぶのです。
それなのに、少子化で学習塾同士が激戦を繰り広げている中で、同じ武器で同じような戦いをしている塾のなんと多いことか。
理塾の塾長は、「今後の個別指導塾はどうなるか」を研究してきましたが、「個別パーテーションの時代は終わりつつある」と確信に足る根拠を多数得ました。
ですので、「次のスタイルはどうなるか」を追求してきました。
具体的には、全国のほぼすべての個別指導塾のホームページを確認しましたが、その数は数千教室にのぼります(毎日3つとか5つなので、数年かかりました)。
それを、ひとつひとつ「理塾よりも良いところ」「理塾よりも悪いところ」に分類し、整理していきました。
これだけでも、「そんなんやってる熱心な塾は、そうそうないで」と胸を張れますが、毎日コツコツやりました。
同時に、ターゲットとなる生徒層もいくつかに分け、理塾と比較的近いターゲット層の個別指導塾は、より深く研究しました。
全部を同じように参考にする必要も無く、また、そんなことをすれば、単なる平均値の「特徴の無い塾」になってしまうからです。
他塾を研究しつつ、独自色や強みを出すために、時にはAIを活用して、多角的な意見を貰い、自分の考えに固執しないようにもしました。保護者や講師に意見を聞いたこともあります。他塾のベテラン塾長さんを紹介して貰い、頭を下げて塾指導についての色々なことを伺ったこともあります。すべては、更なる高みを目指すためです。生徒のため、理塾のためなら、私なんぞの頭など、なんぼでも下げて知見を広げる覚悟は常に持っています。
修士論文として成立する、いやそれ以上に緻密で膨大なことを、数年かけて、授業の合間合間にやってきているのです。
そのうえで、「これがベストである」というものを設定し、自分の教室の中に当てはめて、事前に計測して1センチ単位でレイアウトを決めました。
結果的には、ホワイトボードと長机を設置していますが、ものすごく見通しの良い、綺麗な教室になっています。

変化があれば当然戸惑いもあるので、生徒や現場講師も最初は少し戸惑っていましたが、徐々に慣れてきています。
また「教えやすさ」は大事にしていますが、最大のメリットは他に多々あり、そのことを最大限に理解して設置しないと真似をしても意味が無いため、追随されることの多い先駆者としては都合が良いです。
とはいえ、他塾さんの偵察は結構多い。
自分も他塾研究をやるので、その気持ちはわからんではないですが、「どうやって医大生講師を集めているんですか?」「講師には準備給を支払っていますか?」なんて、普通のお母さんは聞かないですからね。
それに、参考にして、新たな自分のスタイルを作るキッカケにするなら、理塾もやっていることなのでまだわかるのですが、どうも「そのまま真似をする」という人が多い気がします。
とある人気料理店の代表が、子供に店を継がせる時に言っていましたが、「作る人が変われば、同じ作り方でも味は変わる」「同じ作り方をしても、本家本元ではない、ニセモノしか作れない」「結局は、自分で自分のベストを探るしかない」というのは塾でも当てはまります。
盛況な他塾のマネをするという行為は、自分達の良いところを考えて育てる機会を奪ううえ、結局のところは二番煎じでしかないことを、理解すべきです。
しかし、やがては同じように個別パーテーションを撤去する個別指導塾も、少しずつ増えていくでしょう。
個別パーテーションは、弊害が多く時代に合っていないからです。
同じような塾が増えてきて埋没するその時までに、理塾は理塾で次の研究テーマを設定し、さらに前進するだけです。
数年後に、理塾の授業を受ける人がいたとしたら、全然違っていて、もっと良くなっているはずだと断言できます。
混乱を避けるために、ある程度は固定化している部分もあるけれど、変化し続けている部分が多いからです。

これは、どんな業界であっても、本当の意味で「仕事を頑張る」というのは、そういうことだと思っています。
昨日と同じことをしているのであれば、どんな業態のどんな店であっても、経営している意味がありません。

理塾は、誰も知らないような小さな学習塾ですが、自分ができることは最大限にやっているつもりです。
すべてがすべて、うまくいっているわけではありませんが、常に挑戦を心掛け、試行錯誤にチャレンジしています。

ここまでやって、それで満足して貰えなかったら、それはもう「ご縁が無かった」ということで、仕方ない。私は、ゴールデンウイークも休まず、お盆も休まず、大晦日も休まず、年間休日は元旦の1日だけで、現状では誰よりも努力してやっているつもりなので、理塾で満足して貰えないなら、素直に諦めます。
変な意地かもしれませんが、そう胸を張れる仕事を毎日しているつもりですし、それが私にとっての「仕事を頑張る」ということなのです。

新しくなった理塾を、引き続きどうぞよろしくお願いします。

