学習塾選びに腐心されている保護者も多いと思います。
「良い塾はない?」というのは、ママ友との会話でも、頻繁に話題になると思います。

色々な考え方がありますが、理塾の塾長は前職時代には他塾の研究をたくさんしましたし、理塾を立ち上げる前にも、100ほどの塾に出向いて資料を貰ったりして、学習塾業界の研究をしました。
その結果、「このような特徴があれば、良い塾である可能性が高い」「このような特徴があれば、悪い塾である可能性が高い」という、大きな判断基準を持つことができました。
今回はそれをご紹介します。
⇒絶対に止めたほうが良い「最悪な学習塾」の特徴
学習塾業界の人間として、最も「最悪な学習塾」だなと感じるのは、生徒や保護者のことを考えておらず、売上のことしか考えていない学習塾だと、理塾の塾長は思っています。
もし、その考えに同調されるのであれば、次の学習塾は最低最悪だと言えます。
→「退塾したいと言ったら面談を組まれて引き留められる塾」
コレは最低最悪な学習塾の典型です。
逆に言うと、学習塾は、絶対にコレをしてはいけない。

よくある手口なのですが、「塾を辞めたい」と保護者が申し出たら、教室責任者が「ちょっと待ってくださいね、一度教室で面談させてください」というやり取りが発生します。
そして、面談では、あの手この手で「必死になって引き留める」という展開が待っています。
もちろん、引き留めるのが目的なので、保護者が不満を述べると、当然「それは、なんとかします」「改善をお約束します」という話になります。
とはいえ、ほとんどの場合は、その約束が守られることはありません。単なる時間の引き延ばしなのです。
なぜかというと、そもそも引き留める学習塾は、そんな改善などできない塾なのです。
では、そう言い切れる理由は何でしょうか?
その理由を述べる前に、理塾の状況をお伝えしますと、理塾では「塾を辞めたい」と言われても、絶対に引き留めません。
必ず「わかりました」と伝えます。
もちろん、「塾を辞められたら、教室としては苦しいな」と考える部分はあります。
売上ばかり考えているわけではありませんが、教室を経営していく点では、退塾者が出るのは辛いです。
ただ、理塾では、毎日「もうこれ以上の努力はできないわ」と思えるレベルのことを、塾長も講師もやっています。
たまにミスをすることもあるので、そういう時には、素直に「申し訳ございません」と謝りますが、そもそも根本的には、自分達ができる限界ギリギリの仕事をしています。
理塾の仕事ぶりで、仮に生徒や保護者の期待に添えられなかったとしても、「申し訳ないが、これ以上のことはできません(これが限界です)」という仕事を普段からしているのです。
ですから、無理に引き留めても、これ以上のことはできない。引き留めても、お互いにしんどいだけなので、引き留める意味がない。だから、絶対に引き留めない。引き留められない。
理塾で退塾を引き留めない理由はコレです。
これは、ちゃんと筋の通る話だと思います。
そもそも、「退塾を引き留める面談で、そんなに簡単に改善を申し出るのなら、なんで普段からやって来なかったの?」と、思いませんか?
「やって来なかった」というより、「やろうとしても、できなかった」とか「そもそも、指摘されるまで、やろうとしなかった」というのが正しい姿なんだろうな…とか、誤魔化して先延ばしにしているだけなんだろうな…と、思いませんか?
そうなんです。
退塾を申し出た時に、必死になって引き留めて、改善を提案する学習塾というのは、「普段から限界ギリギリの努力をしていない」か「適当な改善案を伝えて引き延ばしているだけ」のどちらかなんです。
どっちにしても、最悪ですよね。
そして、根底にあるのが「売上ノルマを達成するために、(保護者や生徒は辞めると言っているのに)生徒は絶対に離さない」という姿勢です。
こんなの、生徒本位でも何でもないですよね。
一度接触してしまうと、一番面倒くさい存在なので、こういう学習塾にだけは近づいてはいけません。
⇒たぶん止めたほうが良い「良くない学習塾」の特徴
→「何が本業なのかわからないファミレス化した塾」
最近は増えましたよね。
個別指導塾で、「英検やってます」とか「漢検やってます」とか「速読やってます」とか。
なんなら「ロボット工作やってます」とか…。

即座にダメとは思いませんが、なぜ「良くない学習塾」と考えるか説明すると、端的に言えば「本業の個別指導で稼ぐことができないレベルの低い塾」と考えられるからです。
誤解を恐れずに例えを述べますが、『専門性』と『汎用性』というのは、同時に存在できません。
だから、寿司の専門店では、大将が経験と技を活かす寿司が楽しめる一方で、寿司しか出ません。
そして、回転寿司では、寿司だけではなくカレーやラーメンなど、安価でいろいろなメニューを楽しむことができます。
こんなの当たり前の話ですが、では皆さんは、学習塾に何を求めて通塾しているのでしょうか?
小学校の低学年であれば、親が子供に勉強を教えることはできても、中学生になると親が子供に勉強を教えることができなくなり、「指導」という専門性を頼っているのではないのですか?
そして、「勉強を教えてくれる」という専門性は、上手もあれば下手もあります。
ですから、「レベルの高い学習塾」もあれば、「レベルの低い学習塾」もあります。
そのうち、「レベルの高い学習塾」は本業で専門性を活かして稼げますが、「レベルの低い学習塾」は、本業だけでは稼げません。
専門性の授業レベルが低いので、生徒が少なく、教室がスカスカです。でも、売上は作らないといけない。では、どうしよう?
教室がスカスカなので、学習塾だけど、ちょっと関連性がありそうな、「英検」とか「漢検」とか「ロボット教室」で、スキマバイトみたいに、ちょっとした売上でも作ろうかな…と考えるわけです。
本業を改善しないと、そもそも根本的な解決にならないのに、小手先の副業に逃げているのです。
正直、理塾はいつも満席で、お盆もゴールデンウイークも祝日も全部毎日開校しますから、ものすごく忙しい。
生徒のことを考えてたら、あっという間に時間が過ぎてしまう。
だから、そもそもの考え方として、「本来すべき授業だけでもこんな忙しいのに、英検とか漢検とかロボット教室とか、そんなオマケみたいなもんに割く時間なんか、あるわけないやろ」と思ってます。
学習塾として率先してやるべきことでもないのに、そんなオマケに手を出すというのは、本業だけでは評価されていないのだろうなと思うわけです。
そして理塾の塾長は、これを「学習塾のファミレス化」と呼んでいます。
今や、回転寿司では寿司だけではなく、ラーメンやカレーを扱うところも多々あります。
寿司が多めのファミレスのようになっている。
これが家族みんなで利用するなら、ラーメンを食べたいパパと、寿司を食べたいママと、デザートも楽しみな子供が、同時に楽しめるので良いことでしょう。
ファミレスに求められるのは、このように多様性や汎用性なので、それでも良いのです。
しかし学習塾は違う。
学習塾は専門性で勝負する業界なのです。
だから学習塾は「授業で勉強を教える」ということに特化することを期待されているので、ファミレス化してはいけない。
そもそも保護者は「授業以外にも、英検や漢検やロボット教室もやってくれる学習塾が、最高すぎる!!」なんて、これっぽっちも思っていない。
スシローが「デザートも充実!」と言ったら喜ぶ保護者は多いけれども、学習塾が「ロボット教室も充実!」と言っても、「ふーん」程度の評価にしかなりません。
ここを勘違いしてはいけない。
それなのに、本業で評価が低い場合に売上を補填しようと思って、サイドメニューで稼ぐしかない塾が増えています。
もしそうだとしたら、褒められたものではなく、たぶん止めたほうが良い「良くない学習塾」なのかもしれません。
⇒そもそも通わせる意味が薄い「論外な学習塾」の特徴
→「よく休む塾」
多くの保護者は、「家で勉強しないから、学習塾に通わせる」のです。
ですから、「休みが多い塾」というのは、需要を満たせておらず、保護者にとってストレスです。

そもそも、「家で勉強しないから通塾させているのに、その塾がよく休むのなら、なんのための塾なのか?」となります。
それでも、「でも成績が爆上げの塾」であれば、「やることやってるし、結果を出してる」と言えるのですが、よく休む塾というのは、たいていは「単にやる気の無い塾」なので、成績もたいして上がりません。
※(成績が上がらない原因は、「よく休む、やる気の無い塾」という点と、「塾がよく休むから、学習時間が少ない」という点の、ダブルパンチと言えますね)。
ですから、「よく休む塾」というのは、そもそも「通わせる意味合いが薄い『論外な塾』だ」と考えられます。
こう書くと、「従業員を休ませる必要がある」と主張する塾もあるでしょうが、それは論点がズレています。
理塾の塾長が主張しているのは、「塾の従業員は休むな」ということではなく、「塾の従業員の休みを上手くコントロールしたりローテーションを組んだりすれば、塾を簡単に休校させずに済むのだから、『毎日勉強頑張ろうね』と言っている塾こそ、その努力をすべきだ」ということです。
理塾は、教室数がたった一つですが、お盆もゴールデンウイークも全部開校しますし、祝日も全部開校します。正月休みだって、元旦しか休まずに、大晦日も1月2日も開校します。
理塾みたいな規模の小さい塾でもできるのですから、教室数が複数あって、社員が何名もいるところであれば、調整次第でいくらでも開校できるはずです。
では、そうならないのは何故かというと、(『毎日勉強頑張ろう!』と言っているにも関わらず)「なんで、そこまでしなアカンの?」というやる気の無い塾が多いからです。
でも、「本気で勉強頑張ろう」「毎日勉強しよう」と言うのなら、塾が休んでいてはダメでしょ…。
でも、世の中には「お盆は五連休」とか「お正月も五連休」とか、よく休む塾が本当に多い。
冬期講習前の面談では「冬期講習、本気で頑張ろう!」とか調子のいいことを言いながらコマ提案しておいて、「お正月は五連休」とかいう塾というのは、「売上を作れたら、あとはどうでもいいです」と言っているようなものです。
もちろん、「塾も正月に五連休するけど、君達(生徒)も毎日勉強せず、正月は五連休していいからね」と正直に言うなら別で、それはそれで正直だなと思いますが、そんな塾は聞いたことがありません。
理塾は「受験生を預かるのなら、元旦以外は開校して当たり前」と思っていますが、この当たり前のレベルは、学習塾によって全然違います。
「開校して欲しいな」と思っていても休む塾や、「休みが多いな」と感じる塾であれば、そもそも通う必要のない塾なのかもしれません。
そして、その当たり前のレベルの低さは、もしかしたら「休む」という観点だけではなく、他の部分(例えば授業)でも、同じかもしれませんよ。
⇒たぶんオススメな「良い学習塾」の特徴
→自分が苦手だったり責任を持てないことは「ハッキリ断る塾」
理塾は、開校直後は生徒が3名しかいませんでした。
どこの学習塾だって、作った直後はゼロからのスタートですから、大変です。
入塾者を増やすために必死であり、何でもしようと思っていました。
暇さえあれば学校の校門に立って、生徒募集活動をしましたし、通塾してくれている生徒保護者の要望には必死に応えようとしました。
ただ、塾の評価はあまり高くなかったように思います。
理塾の評価が高くなり、チラシなどを配布しなくても、口コミと紹介だけで満席になるようになったのは、ある変化があります。
それは「我々にはできません」ということを、責任を持ってハッキリ言えるようになってから、なんです。

生徒数や売上が少ないと、「生徒を減らしたくない」と考えるので、生徒保護者の要望には何でも応えようとしてしまいます。
しかし、これは良くない。
そもそも、学習塾は「なんでも屋」ではありません。
ですから、学習塾は「保護者や生徒の要望に寄り添いたい」という気持ちを持ちつつも、決して「御用聞き」のようになってはいけない。
むしろ、確固たる信念と自分の土俵を持たなくてはいけない。
そして、専門職である以上、必ず「得意」「不得意」があります。
例えば理塾では医大生が指導するので、「難問も教えて欲しい畝傍高校生」は非常に合っています。
関関同立を取ったうえで国公立大を受験する生徒であれば、かなり相性が良いと思います。
とはいえ、すべての高校生が合っているわけではありません。
高校3年で塾にやって来て、成績が学年でも下位なのに「国公立に行きたい」と急に言われても、「そんなん無理です」となる。
ですから「ウチの塾では対応できません」「そういったご要望には、残念ながら沿えません」とハッキリ言います。
「まだ間に合いますなんて幻想であって、普通に浪人することになる可能性が高い」とハッキリ言います。
そう伝えることで、入塾を逃して、売上をアップすることができなくても、『適当なことを言うと、後々自分達の首を絞めてしまう』ということが、よく判っているからです。
だから、責任を持てないことは「ハッキリ断る」のです。
人間だれしも得意不得意があるのですから、何かしらの部分で「自分にはそれはできないです」と言うのは、恥ずかしいことでは無いと思っています。
そして、「できないことは、できないと、ちゃんと言う」という部分も、「ある意味で誠実だ」と評価をしていただいています。
「今からでも間に合う」とか言ってる塾もありますが、そんなわけないですよね。
「絶対に間に合わない」とまでは断言しませんが、普通に考えて困難なことに対して、「大丈夫」「間に合う」なんていうのは、不誠実です。
そこまでして売上が欲しいの?と思うと同時に、そういう塾に対しては「そういう不誠実でいい加減だから、いつまで経ってもファンが集まらないのだ」と思います。
できることは自信をもって伝え、できないことは恥ずかしがらずに「できません」と伝える塾は、良い塾だと思います。
⇒最後に…
学習塾というのは、人生において、そんなにたくさん経験するものではありません。
10も20も塾を知っている…という人は、普通いません。普通は、2-3くらいなものでしょう。
ですから、塾選びは悩んで当然です。

「塾比較サイト」もありますが、正直なところ、利害関係もかなり絡んでいるため、全面的に信じて良いことばかりではありません。そもそも、繁盛している学習塾ならば、高い手数料や掲載料を支払ってまで、「塾比較サイト」に登録する必要がないからです。
だからこそ、ぜひ本記事を参考になさってください。
誠実で真面目な学習塾に、たくさんの生徒さんが出会われることを、願ってやみません。


